
我が人生、その半分以上は、幼いころからの入院、自宅での療養生活をしていた中で、その辛さや、寂しさや、外に出れない日々を過ごす中で、幼い私を慰めてくれたものが、本の世界でした。そこに語られている物語や描かれている美しい挿絵は、まったく見たことも、聞いたこともない、おとぎの世界、魔法の世界であり、優しく私をその世界に誘ってくれる、なくてはならないお友達でした。
小学2年ごろまでは、ほとんど、まともに、学校にも通えていなかったと思います。あまりにも、幼すぎて、時間の感覚もなく、断片的に、まるで夢のような一瞬、一瞬の記憶だけが、鮮明に記憶されているのです。
おやゆびサイズのお姫様のお話だったり、いわゆる桃太郎や花咲かじいさんや、不思議の国のアリスだったり、とにかく、学校にやっと念願かなって行けた時でさえ、一番好きだった空間は、図書館にずらりと並んだ本たちの数々に囲まれている時だったのです。
そして、時々、体がまともに、外で遊べるわずかな時間に、わくわく、どきどき、きらきらし瞳を輝かせながら、川や山や、遠くに見える海の景色だったり、頬をなでる風だったり、雨の匂いだったり、まわりの自然で行われる植物や生き物たちの風景から教わる様々なメッセージを受け取った時は、その時だけは、病気のことを忘れられる・大切なかけがえのない・まるで親友のような存在に感じていました。だから、今でも、テクテクウォーキングの時間は、うれしくて仕方ないのです。まるで、あの頃の自分に戻っているような感覚になるのでしょうね。きっと。☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
そして、大人の今になっても、その頃の心の原風景になっている物語の世界(本であっても、映画であっても、アニメであっても、お芝居であっても、音楽であっても、そして美しい芸術であっても。そしてゲームの中の世界観であっても)は、たまらなく愛おしくて、懐かしくて、私の心を慰めてくれる大切なお友達のような存在になっています。
たぶん、そのときだけは、嫌なことも、辛いことも、悲しいことも、きっとすべてを忘れて、心が癒されているんだと思うのです。そして、あの子供の頃の私に一瞬にして戻っているのだろうと感じる花おばさんです。
今日のアップは、7・8年前でしょうか、まだお絵かきHPを運営していたころ、黒猫じじさんと出会ったばかりの時、それを記憶にのこしたくて別口で、それ専用のページを作成していたHTMLから、切り取って加工したものです。今でも、我が家のどこかに、猫が登場する絵本があるはずです。断捨離しやくっちゃ!ただいま進行中です。
注:左上から、あの有名なイギリスの名作・ピータ・ラビット 右上は、生まれたての猫の兄弟がちょっとした冒険をするお話。左下は、これまた絵本の世界では知らない人はいないばば・ばーちゃんシリーズの一冊・すいかのたね(スイカの種がとても面白い展開をする楽しいお話) そして、最後の右下の作品は、たぶんロシアで語り継がれているロシア昔話の物語です。
まだまだ、翻訳されていないお話もあると知り、子どもたちに、絵本の世界の楽しさを知ってもらいたくて、翻訳をしてみたいと思ったきっかけになったお話たちです。
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