
今日は、昨日出かけた先で、聞いたある一羽のセキセイインコのお話をアップすることにしました。うるっときて、ジーンとして、ぐっとこらえた花おばさんです。
それまでも、彼女(その話をしてくれた人物)が暮らしていた環境のニューヨークでは、動物保護意識や制度が当時から進んでいて、ひどい扱いを受けていたわんちゃんや、保護猫ちゃんなど、その家庭に迎え入れていたそうです。けれど、ペットとして、家族皆が一生懸命、言葉を覚えさせ、かごに閉じ込めず、家じゅうを自由に飛び回れるようにして、家族からとても愛されて、自分自身、鳥であるということを忘れ、自分も家族と同じ人間だと思っていたのかもしれません。
ある年、お父さんのお仕事で、シンガポールに移住しなければならなくなったとき、海外経験のある方はよくご存じのように、動物の飼う手続きがとても大変ということで、わんちゃんも、保護猫ちゃんも、知り合いなどにお願いして、引き取ってもらう中、そのセキセイインコだけは、家族からとても愛される可愛くて仕方ないアイドルだったので、彼だけは、人に譲り渡す気になれず、一緒に連れていったんだそうです。
そんなある日、めずらしくお父さんが2週間ほどのお休みが取れることになって、久しぶりに、家族旅行をしようということになり、そのインコ(ぴーちゃんという名前の男の子)をお父さんの職場の知人宅でしばらく預かってもらうことにして、家族みなで、バカンスを楽しんだんだそうです。
その楽しい家族旅行から、みなで”ぴーちゃんどうしてるかしらね。きっと、いつものように、耳元で、ぶるぶるして喜ぶだろうね”・・・と会話しながら、彼を知人宅まで迎えにいったのですが、迎えてくれた知人がいつもとは様子が違って、青ざめ、いきなり、『ごめんなさい、ごめんなさい』と玄関先で泣きだしたんだそうです。家族は、そのインコがかごから飛び出し、足に怪我でもしたのかと思い、話をきいてみると。次のような思いもしないぴーちゃんの最期を知らされたのでした。
預かった日から、鳥かごの隅にじっと動かず、エサである大好きな食事もしなくなり、家族が教えてくれて覚えた、”ぴーちゃん、いいこ、ぴーちゃん、かしこい、ぴーちゃん、〇〇!など、ずっと、一日中、おしゃべりするばかりで、大好きな水あびもせず、ずっと家族が迎えに来てくれるのを待っていたのだそうです。そんな感じですから、だんだん、そのおしゃべりの声も小さくなり、元気がなくなり、家族が旅行から帰ってくる前の日、知人が心配して様子をみたとき、片隅に止まっていた宿り木から、ぽろっと力尽きて、死んでいたんだそうです。
家族は、そのぴーちゃんの最期を知り、あまりのショックで、父親であるお父さんでさえも、わーわー、子どものように家族みな、涙ぼろぼろ、彼の死を悲しんだそうです。
彼女は、言いました。私たちは、まったく想像もしていなかった。皆のアイドル的存在だった彼を、確かにとてもかわいがっていたし、初めて愛情を感じたペットだったけれど、彼がそれほどまでに、私たち家族のことを大好きでいてくれたなんて、思いもしなかった・・・と。
だから、現在飼っている保護猫ちゃん2匹(名前は、まっくろ黒すけと、おこげちゃん)がいずれ亡くなる日がやってきたとき、その最後の時は、できるだけ、傍にいて、彼らが、自分は、このうちに暮らして、幸せだった、寂しくなかったと思ってもらえるように寄り添いたいんだ・・・・としんみり話してくれたのです。
我が家も一匹保護猫ちゃんがいます。よくテレビなどでも、動物ニュウースで、飼っている動物のことが紹介されます。亀だって、飼い主さんのことが大好きで、どこにても、ついていく様子や、飼っているにわとりさんが、お母さんの一言で、子どもたちをおこしに、2階の部屋まで、階段をのぼっていく様子などからも分かるように、家族として、一緒に暮らしていく中で、生き物たち、動物たちは、すでに、動物を越えて、心が通い合い、お互いを大切に思う家族になるんだ・・・ということを、教えてくれます。
そのセキセイインコの一生懸命覚えた言葉を話し続ければ、きっと大好きな家族が自分を迎えにきてくれる・・と思い続けていた小さな命の健気さに思いを馳せた時、思わず、うる!っときて、じーんとして、涙がほろりっとこぼれそうになりました。
我が家の黒猫じじさんとの時間も限られています。精一杯愛情をそそぎ、愛したいと思います。
今日のブログは、これにてお終い。では、また。 花おばさん
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大切な命
可愛いですね、セキセイインコのピーちゃん。
私も暮らしてみたいです。
ところで、ピーちゃんの話で思い出しました。
私が住むマンションの同じ階のご夫婦が飼っている
のは蛙だそうです。
私が初めて暮らした猫が亡くなって数日後に、
お会いした際に、亡き猫の話をしてつい
思わず涙ぐんでしまったのです。
その時に話してくれたのが、気持ちわかります。
私も長年飼っていた蛙が死んでしまったとき
主人と二人で泣いて大変でした・・。
というはなし・・。
私は思わず?!
でもご夫婦にしたら可愛がって暮らした大切な命。
何ともでしたが
ではまた。
カエルさんも、暮せば、家族?かな
一緒に暮してい鳥や猫くらいの動物でしたら、共感はできたかもしれませんが、さすがに、私も、カエルさんとなると、死なせてしまったとしてら、かわいそうと思うかもしれませんが、言葉につまり、共感しずらいかもしれません。
それでも、そのご夫婦にとっては、かわいいかけがえのない家族の一員だったのでしょうね。
コメント、ありがとうございました。
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