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花おばさん

Author:花おばさん
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見た目も、医学的にも、ノーマル女性にしか見えない管理人。けれど、幼いころより、何故女子のはかわいいお嫁さん、ままごと遊びしかしてはだめなの?
桃太郎のお話の中の、しばかりにでかけるおじいさんになりたかった女の子でした。男は度胸、女は愛嬌の逆合言葉にしたかった管理人。やっと、最近、そんな肉体の性別と感覚の性別で揺れ動いている人達に出逢って、ほんとうの自分に出遭えた喜びを、止められない私がいます。こんな管理人ですが、どうぞ、よろしく。


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DATE: CATEGORY:季節の風景
『終戦記念日』

あの暑い夏の一日。



毎年、この日は、父にとっての追悼の日でございます。

朝から、父に連れられて、市内各所を回ります。もちろん、この場所にも。 そして、記念館にも。

郷土の夏は、記憶の中でも、日差しが、きりきりと肌を刺すような暑さでございました。

お昼、冷たいおそうめんをいただいた後、また、各地の生々しく傷跡が残っている場所へ、連れていってくれるのです。

川の傍と木陰に入ると、少しは川風が吹き、涼み、ふっと、一休み。



そして、夕方を迎えるころ、灯篭流しを行い、父にとっての特別の日・終戦記念日を、共に毎年過ごすのでした。

新しく当時亡くなられた方の骨が見つかる度、父は、役所へ行き、お母さんと弟さんの遺骨の名前を探し続けておりました。

けれど、その姿の記憶も、高校生の時まででした。 

何年も、何年も、ずっと探し続けても、当日、風邪で家で休んでいた一番下の弟さんと、彼を助けようと、近所の方が止めるのも振り切って、我が子を助けようと、燃えさかる火の海の中に、入っていったお母さんの遺骨は、見つかりませんでした。

お墓には、ちゃんとふたりの名前も、没っした命日も刻まれております。けれど、そこには、二人の遺骨だけありません。

発表されるたびに、でかけていった父の、落胆ぶりを、いつも、その後ろ姿が、まるで、男泣きのように、声も出さず、項垂れたその背中が泣いているように、私には、見えておりました。

。゚(゚´Д`゚)゚。(;д;)(´・_・`)(。pω-。)



そして、亡くなる3日前に、親戚の方が撮ってくださっていたお母さん(唯一・全身の写った一枚)の写真と、兄弟と両親ともに揃った家族写真(父もまだ、幼い少年で、みなお揃いの浴衣姿でございました。)の、たったその二枚を大きな茶封筒に入れ、父の部屋の天袋の片隅に、そっと大事にしまわれておりました。

それを初めて知った時、決して触れてはいけない、父もたぶん、誰にも触れられないよう、心の中にしまってあったんだろうと思います。

わずか、亡くなる三日前に撮られていた・お母さんのその姿は、その写真を発見した時の父と同じくらいの年齢で、長身で、やさしい微笑を浮かべていらっしゃいました。

音楽の教師をしていたと聞いておりましたが、生き方そのものが、そのまま写真に映し出されたような、凛とした日本のお母さんのようだと、子供心にもそう感じられ、そんな年の取り方のできる人生を送りたいと、思ったものでした。

今も、きっと、父の部屋のあの場所に、あることでございましょう。

父と私にとって、この日は、忘れられない特別な日でございます。

すでに、随分前に、他界しておりますが、それでも、あの暑い郷土の夏に、父と一緒に歩き続けた追悼記念日は、私の中に、色あせることのない鮮明な記憶として、今も、蘇ってくるのです。



フォト説明

冒頭以外、すべてお借りしたものでございます。

最後まで、お読みくださり、ありがとうございました。

ヽ( ´_`)丿(ou(工)u)ノ(。-_-。)(*´~`*)





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コメント

私の父は、

自ら志願して戦争に行った人たちの生き残りです。
祖母が泣いて止めるのを振り切って、隊に入った
そうですので、いかに軍国少年だったことか。
敗戦になり引き揚げて博多の港に着いたそうです。
長いあいだ戦争のこと、部隊の様子などを語ろうと
しませんでした。
恐ろしい行軍をしたらしいですが、たった三ヶ月
従軍期間が足りなくて軍人年金は支給されません。
それでも生きて戻ったので、私と妹が生まれました。
「戦争はイカンよ、何もエエ事なんか無いぞ」と
呟く父です。この思いを私達も持ち続けなくてはと
思っている私です(u_u)

花おばさん、こんにちは。
いつもありがとうございます。
つらい記憶ですね。
誰しもが、軽々に触れてもらいたくない記憶や過去があると思います。
それでも花おばさんが、御尊父様に寄り添えたという思い出があるということだけでもよかったのではないでしょうか。
私の伯父(母の長兄)も沖縄戦で戦死しています。
今宵は戦没者に献杯をして、静かに飲みたいと思います。

素晴らしいお父様ですね。

サムライです。
我々はその辛い記憶を共有する義務があります。

父の背の想い出さるる終戦日/釣月

Re: 私の父は、

aconite さん、いらっしゃいませ~。

<祖母が泣いて止めるのを振り切って、隊に入った
そうですので、いかに軍国少年だったことか。
敗戦になり引き揚げて博多の港に着いたそうです。
長いあいだ戦争のこと、部隊の様子などを語ろうと
しませんでした。>

当時の方々にとって、あまりにも過酷な体験でしたから、
今も苦しんでいる方、大勢いらっしゃることでしょうね。

<「戦争はイカンよ、何もエエ事なんか無いぞ」と
呟く父です。この思いを私達も持ち続けなくてはと
思っている私です(u_u)>

次の世代へ、つなげていく責務のように感じております。

ご訪問、そしてお父様の大切なご経験、語ってくださり、ありがとうございます、


終戦記念日

さえき様、いらっしゃいませ~。

<誰しもが、軽々に触れてもらいたくない記憶や過去があると思います。
それでも花おばさんが、御尊父様に寄り添えたという思い出があるということだけでもよかったのではないでしょうか。>

ありがとうございます。それも、戦争が終わったからこそ、経験できたことだと
肝に銘じております。

<私の伯父(母の長兄)も沖縄戦で戦死しています。
今宵は戦没者に献杯をして、静かに飲みたいと思います。>

沖縄の戦いも、言葉では言い表せないほどの悲惨なことがたくさんあったこと、
のちに知る機会があり、胸が痛くなっておりました。

ご訪問、ならびに、お母様のご兄弟の大切なお話も、ありがとうございました。



Re: 素晴らしいお父様ですね。

オグリン様、いらっしゃいませ~。

<我々はその辛い記憶を共有する義務があります。>

ほんと、その通りだと思います。戦争を経験した親をもつ次世代の責務のように感じております。

そして、心に染み入る句、ありがとうございます。じーんといたします。

ご訪問、大切なコメント、ありがとうございました。

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