
祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。
<祇園精舎の鐘の音は、諸行無常という、物事や事柄、現象は全て変化し続けている響がある。・・・>
日本に生まれ、日本の教育を受けた方は、一度は、耳にしたことのある有名な一節である。

この頃、おばさんは、よくその諸行は、無常だな~とつくづく感じてしまう光景を目にする機会が多くなったように感じるのです。

たとえ、今ある景色を写真や、絵に描いて留めておいても、数年後、10年後、はたまた、100年後、2万年後には、すべては消え去り、跡形もなくなり、まったく別の景色になっているんだろう・・と。
わずか数年の間でさえ、そこにあったものが、突然、跡形もなく消え去り、あるいは、さらに成長して大きくなり、あるいは、人の手によって、木はそこに変わらず存在しても、見るも無残に、見事な花を楽しませてくれていた枝がばっさり、悉く切られていたりと・・・。
あるいは、人の手によって、植えられたいた紫陽花など、まるでわすれさられたように、手入れもされず、水やりもされず、せっかく咲かせた花が、枯れはて、今年の梅雨入り待たず、復活もできない状態になっていたりとか・・。

本日は、そんな諸行無常を感じさせる・数年前と、今のその景色・姿を集めてみました。
毎年楽しみにしていたそこの風景。けれど、ある日、突如として、忽然と、人の手によって、すべてを取り払われたいた時の、少なからずのショックと動揺。

頑丈であった大きなビルが解体され、まったく更地になり、新しく新マンションになる工事がはじまっていたりとか、昔から、お気に入りだった、テクテクウォーキング途中で、立ち寄っていた名物のアイスクリーム屋さんが、(そこそこ、人気があったのだが)突然、閉店し、全く別物のお店にかわっていたりとか・・。
知っていた景色が、時と共に消え去っていく・何とも言えない無常を、感じてしまう今日この頃の花おばさんなのです。

*写真説明
・香りとともにその見事な八重のクチナシの開花を楽しみにしていたその場所には、もう、この姿はありません。
・この場所は、いつもこの時期、見事な葡萄の蔓と葉がしげり、3種類の紫陽花が見事に開花し、この場所を通り過ぎることを楽しみにしていました。
・白い花を咲かせる立葵。今では、その場所は、いつの間にか、ピンク色に変っており、お店の前は、すっかり何も無くなっておりました。
・現在のお店前の様子です。
・数年前、まだ花もそれほど大きくなく、ひとつの株に咲く色合いに変化があって、可愛くて、美しいと楽しみに、通っておりました。
・土が変わったのか、同じ場所なのですが、今では、すっかり大きな紫色のみ、咲かせるようになった紫陽花の花たちです。
夏日が続き、水が足りなくて、うなだれたいた紫陽花たち。
やっと梅雨入りして、恵みの雨をいっぱい浴びて、元気になってほしいと、願っている花おばさんです。
本日のブログ更新、最後まで、お付き合いくださり、ありがとうございます。
では、また、明日―。
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諸行無常
ほんの十数年前、川の土手に咲いていた綺麗なユリの花や、野原のヒバリの巣もコンクリートで埋められ、花は咲かなくなりヒバリは居なくなりました。
今は当時の面影すらありません( ω-、)
世界は常に変化する…
私が家族を亡くして泣き通していた頃、お寺の住職から教えていただいた諸行無常。
自分自身も自分の周りも常に変化してるんですよね。
昨日と違う今日、今日と違う明日。
私自身、それは無条件で、無意識に受け入れていかなければならないことなのだと思っています。
改めて、そう考える機会をくださりありがとうございました♪
よい一日をお過ごしください♪
そういえば・・・
そういえばうちの近所で毎年咲いていた、武蔵野線の土手の月見草が全く見られなくなりました。
土手がコンクリートに変ったからです。
あの月見草を買いものの行きかえりに見れないのは寂しいです。
諸行無常。
平家物語の冒頭の1節ですね。
自分の命だって明日をも知れない。
だから、今日、今を、一生懸命生きよう・・・
そう思いました。
人の世も自然も!
昔は十年ひと昔なんて言っていましたが、今は一年も経たない内にどんどん変わっていったりしていますね。
父のお墓参りで、(昔実家があった場所も)帰った時も、子ども時代の面影がほとんど消えてしまっていて、ちょっとさみしかったですね。記憶に残る風景も少し色褪せ始めたりしていて。。。
(*^^*)
白い八重のクチナシの花いいですね。いつだったかも書いたと思いますが、亡夫の育てていた、立派なクチナシの盆栽枯らしてしまい香りだけが、脳内に。。(((^^;)
今朝は、しみじみと諸行無常、ありがとうございました。いろいろまた思い出しました。
管理人のみ閲覧できます
人生五十年
唄っていました。
下天のうちを比ぶれば 夢幻の如くなり
50年は、とうに過ぎてしまいましたが、まだまだ
欲に翻弄されている私です。
つかの間の生かされている時を大切にしなくてはね。
花々
クチナシ(梔子)の花の芳香が嗅げなくなってしまったのですね><
折角のクンクンタイムでしたのに。
良い香りなので私も好きですよ(o^―^o)
そして、タチアオイ(立葵)の花は色も多彩で一重、八重もあり見応えがありますね。
でも、丈が3mぐらいになるものもあるので家に有るとちょっと邪魔になるかも知れません。
他で愛でるところがあれば、それが一番かと思います。
そして、立葵の花弁の根元には粘着物質がありますのでこれを引き抜いたら体に付けて飾れます(思い違いしていなければですが・・・)
また、紫陽花萎れているものが多く可哀想でしたが、この雨で復活してくれる事を祈っております。
いつもありがとうございます。
>祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
わかります。
私は少し前まで滝写真専門にやっていましたが、鉄砲水や土石流で滝壺が埋まってしまったり、時には滝そのものが消えてしまったりといったことを何度も見て来ました。
それが自然の摂理に基づくものであればいいのですが、必ずしもそうではないというところが悲しいですね。
身近なところでは、空き地を覆い尽くすように咲いていたシロバナノタンポポの群落がたった一年でセイヨウタンポポに取って代わられていたとか、毎年近縁種であるヒメオドリコソウとホトケノザが勢力争いをしている現場とかをいくつか知っています。
>やっと梅雨入りして、恵みの雨をいっぱい浴びて、元気になってほしいと、願っている花おばさんです。
花おばさんはやさしいですね。
私はただただ梅雨にうんざりするだけです(笑)。
本日もありがとうございました。
Re: 諸行無常
<ほんの十数年前、川の土手に咲いていた綺麗なユリの花や、野原のヒバリの巣もコンクリートで埋められ、花は咲かなくなりヒバリは居なくなりました。
今は当時の面影すらありません( ω-、)>
綺麗な百合とひばりの巣が、いつの間にか消えていたのですね。
なんだか、寂しくなる光景ですね。
<世界は常に変化する…
私が家族を亡くして泣き通していた頃、お寺の住職から教えていただいた諸行無常。
自分自身も自分の周りも常に変化してるんですよね。>
永遠に変わらないもの。それは、目では見えない、触れることもできない
心の中にある記憶だけなのかもしれません。
美嘉さんにも、そういうお辛いことがあり、お坊様に教わったてこられたのですね。
ご訪問、そして、いろいろな思い出のお話、ありがとうございました。
Re: そういえば・・・
<そういえばうちの近所で毎年咲いていた、武蔵野線の土手の月見草が全く見られなくなりました。
土手がコンクリートに変ったからです。
あの月見草を買いものの行きかえりに見れないのは寂しいです。>
kiyoiさんにも、そんな懐かしい風景がおありだったのですね。
そう、もう見れなくなり、寂しいものですね。
<自分の命だって明日をも知れない。
だから、今日、今を、一生懸命生きよう・・・
そう思いました。>
そう、だからこそ、今を一生懸命、生きていきたものですね。
ご訪問、ならびに、心に響くコメント、ありがとうございました。
Re: 人の世も自然も!
<父のお墓参りで、(昔実家があった場所も)帰った時も、子ども時代の面影がほとんど消えてしまっていて、ちょっとさみしかったですね。記憶に残る風景も少し色褪せ始めたりしていて。。。>
誰にもある子供の頃の原風景。時代の流れとともに、致し方ないことなのだけれど、寂しいものですね
<白い八重のクチナシの花いいですね。いつだったかも書いたと思いますが、亡夫の育てていた、立派なクチナシの盆栽枯らしてしまい香りだけが、脳内に。。(((^^;)>
その姿はもう見ることができないけれど、記憶に残るその香りは、永遠に色あせることはありませんね。
ご訪問、ならびに、黒すけさんの想いでも聞かせていただき、ありがとうございます。
Re: 変換ミスですね。
<娑羅双樹の花の色→【沙】羅双樹
娘の字なんでスイマセン。
返信は不要です。>
実は、検索した際のその文面が載ってっていたものを、そのままコピペして載せていたため、
その変換ミスに、うっかり気づきませんでした。
言いにくいご指摘に、感謝いたします。
だって、お嬢さんのお名前ですものね。
とても大切にされていたにも関わらず、本当に申し訳ございません。
以後、くれぐれも、掲載の際、、誤字、変換ミス、これまで以上に、気を付けますね。
返信無用とのお気遣いも、重ね重ね、感謝申し上げます。
ありがとうございました。 m(_ _)m
Re: 人生五十年
<先日の大河ドラマの中で、染谷将太さんが朗々と
唄っていました。>
そうだったのですか。それは、奇遇でございました。
<50年は、とうに過ぎてしまいましたが、まだまだ
欲に翻弄されている私です。
つかの間の生かされている時を大切にしなくてはね。>
いえいえ、ご謙遜を・・。様々なことをされていて、なおかつ
地域の方との交流もなさり、毎回、感心かつ、尊敬しております。
今を生きる。精一杯生きている。それで、十分。
・・・と思うのですよ♪
ご訪問、ならびに、大河のお話も、ありがとうございました。
Re: 花々
<クチナシ(梔子)の花の芳香が嗅げなくなってしまったのですね><
折角のクンクンタイムでしたのに。
良い香りなので私も好きですよ(o^―^o)>
そうその場所では、もうクンクンもできなくなってしまいました。^^;
マスクをしていても、香ってきますよね♪
<そして、タチアオイ(立葵)の花は色も多彩で一重、八重もあり見応えがありますね>
そうなのです。まったく知らなかったのですが、前日、八重らしき立葵、みかけました(^^♪
<そして、立葵の花弁の根元には粘着物質がありますのでこれを引き抜いたら体に付けて飾れます(思い違いしていなければですが・・・)>
立葵には、そのような特徴があったのですね。なるほど~。
流石・博学・福来雀さん! またひとつ、賢くなりました。
ありがとうございます。
そう、梅雨入りしたので、少しでも、うなだれたり、枯れるものがなくなるとよいな~と思っております。
ご訪問、ならびに、またまた豆知識ご教授、ありがとうございました。^▽^/
長い梅雨が始まりましたね。^^
こちらこそ、いつも、ありがとうございます。
<私は少し前まで滝写真専門にやっていましたが、鉄砲水や土石流で滝壺が埋まってしまったり、時には滝そのものが消えてしまったりといったことを何度も見て来ました。>
うーん、滝そのものが消えてしまうこともある・・・やりきれなくなりますね。
<それが自然の摂理に基づくものであればいいのですが、必ずしもそうではないというところが悲しいですね。>
特に、人の都合で、無理矢理・・というか勝手な都合で・・・という部分が多々目につき、心がきりきり痛くなります。^^;
<身近なところでは、空き地を覆い尽くすように咲いていたシロバナノタンポポの群落がたった一年でセイヨウタンポポに取って代わられていたとか、毎年近縁種であるヒメオドリコソウとホトケノザが勢力争いをしている現場とかをいくつか知っています。>
植物を描き続けたおばあちゃん作家さんがいましたが、植物の生存競争・覇権図推移を扱った番組、みたことあります、
人との共存で上手く成り立っている風景もあれば、無理やり強引にという場合もあり、悲喜こもごもでございます。
花や植物に関して、時々アリスになってしまうおばさんなのであります。笑 ^^;
ご訪問、ならびに、滝のお話、植物の覇権競争話、盛りだくさんのコメント、ありがとうございました。^^
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